腓腹筋のお話
腓腹筋の位置
今回は腓腹筋です。ふくらはぎの筋肉ですので名前は知らなくとも、あ~あれね、とすぐに分かるかと思います。まずなにより大きな筋肉ですし、自分でも簡単に触れることもできますし、筋肉っぽさも感じることができます。この腓腹筋はふくらはぎの内側の内側頭、外側の外側頭と前回のヒラメ筋と3つセットで下腿三頭筋と言われます。スタート地点は内側頭が大腿骨【太もも】の内側上果【太ももの骨の膝側、膝の内側半月板の上側】の裏側からスタートします。外側頭は大腿骨の外側上果【太ももの骨の膝側、膝の外側半月板の上側】の裏側からスタートします。そこからアキレス腱に向かい、ヒラメ筋と合流しアキレス腱を形成し、踵骨隆起【カカトの後ろ側】に付着します。整体施術をする機会がとても多いですし、二関節筋ですので疲労が溜まりやすいです。筋膜リリースを含めた整体をしていく事もあります。
腓腹筋の働き
この腓腹筋の特徴は二関節筋であるということです。二関節筋とはそのままの意味で、二つの関節に作用する筋肉のことを言います。先ほど、スタート地点が太ももの骨であるということを書きました。つまり、膝の関節を跨いで太ももからスタートするということです。膝の関節と足首の関節、この二つの関節を動かすときにこの腓腹筋は働きます。前回紹介したヒラメ筋は
腓腹筋の鍛え方
トレーニングやエクササイズは一般的に知られているつま先立ち等の動きで十分ですし、普段からスポーツをされている方はそれだけで腓腹筋をかなり使っているはずですのでよほどのことがない限りこの筋肉のみに絞ってトレーニンをする必要は無いと思います。腓腹筋のトレーニングが必要な人は寝たきりの状態が長い人や、車椅子生活が長かった人などです。整体をしながら使い方を覚えてもらうことはほぼ無いです。普段からしっかりと歩けていれるのであればここのみに絞った使う感覚というのはそこまで必要ないと思います。
腓腹筋のストレッチ
鍛え方の項目ではそれほど書くことはありませんでしたが、ストレッチはあります。それほど重要な場所だということです。整体施術の機会が多いことは何度も書きましたが、それだけケアが不十分であったり疲労が溜まって怪我未満という方が多いからです。ですのでここから書くストレッチはとても大切です。
ストレッチをする場合は膝をしっかり伸ばした状態でつま先を伸展【反らす動き】をするとしっかりと伸びます。先ほどスポーツをしている人はそれだけで腓腹筋をかなり使っていると書きました。ということは、それだけケガや障害が起きやすい筋肉であるということです。肉離れやアキレス腱の炎症や最悪の場合断裂などが代表的なケガです。ウォーミングアップでは念入りに伸ばすことはあるかと思いますが、運動後のクールダウンでもしっかり伸ばして疲労物質を溜めないこと、そして筋膜をしっかり伸ばしきって癒着を防ぐことが大切です。それから、腓腹筋は白筋繊維が主です。前回のヒラメ筋が赤筋で持久筋でしたが、腓腹筋は逆の速筋です。これもケガが起きやすい理由です。白筋は瞬間的にパワーを出すことができますが、その分損傷しやすいです。整体を含めて普段からしっかりとケアをしてあげたりストレッチをすることで予防することもできます。