筋肉の話

半腱様筋

半腱様筋のお話

今日から筋肉話は大腿部に入ります。前回も書きましたが、大腿部の筋肉は大きく、長く、太い筋肉が多いです。その分力も強いのですが、反面故障が頻発する筋肉でもあります。そして一度怪我をしてしまうとその大きさ故、回復して復帰するまでに相応の時間を必要とします。特にスポーツをされている方などにとってはこの大腿部の筋肉は非常に重要で、入念にケアをしなければいけない筋肉が多くあります。大腿部シリーズの最初はそんな筋肉の筆頭でもあるハムストリングの中の一つ、半腱様筋からスタートしたいと思います。このハムストリングは、一度怪我をしてしまうと癖になってしまうことが多く、スポーツ選手はその後の選手生命を縮めてしまうこともあります。そういったことも含めてケアの仕方とトレーニングの仕方も含めて書いていければと思います。

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半腱様筋の位置

この半腱様筋は大腿部【太もも】の後ろ側の筋肉であるハムストリングの一つです。ハムストリングは内側の半腱様筋・半膜様筋と外側の大腿二頭筋の総称です。この内側の筋肉の一つである半腱様筋が今回の主題です。半腱様筋は坐骨結節【尻餅をついたら痛い場所】のやや内側からスタートし、大腿部【太もも】後面内側を膝に向かって走ります。筋肉の下半分は腱になっています。ここが半腱様筋と言われる所以でしょうか。太ももの内側を片割れの半膜様筋と共に下降し、脛骨粗面【すねの骨の膝に近い部分】に付着します。半腱様筋は片割れの半膜様筋を包むような感じで下降しています。筋肉の繊維部分が長いのが特徴で、腱になるまで長い繊維が続きます。

半腱様筋の働き

半腱様筋の働きは、主に膝の屈曲【折り曲げる】です。ただスタートが坐骨結節ですので、股関節も跨ぐ二関節筋です。なのでやや股関節の伸展【後ろに蹴り出す動作】にも関与します。その他にも股関節の内転【内側に閉じる】動作と膝の内旋【内ひねり動作】にも関与します。特に膝の内旋動作は片割れの半膜様筋よりも強く関わります。また、半腱様筋だけではないのですがハムストリングはとても力が強い筋肉です。ハムストリングはの力が強すぎる、固くなり過ぎるという状態が続くと骨盤の傾きに大きな影響を与えます。骨盤の傾きは体のバランスのみならず、内蔵の不調も引き起こしかねません。両脚共に固さが同じであれば、まだマシなのかもしれませんが、片方のみ固まってしまうとそちらの骨盤のみ後ろ側の引っ張りが強くなります。すると骨盤のすり鉢の形が歪になり、中に収まっている内蔵は歪んだ状態の圧迫を受けることになります。大腸や生殖器系の下腹部近辺の臓器が一番影響を受けやすいです。特に女性であれば月経痛の一因にもなるかもしれません。始まりはただの筋肉の固さかもしれませんが、その筋肉の固さが骨盤に影響を与え、巡り巡って様々な体の不調に繋がっていくというドミノ倒しみたいなことになってしまいます。

半腱様筋のトレーニング

半腱様筋は大きな筋肉であり、日常生活の中でも大きな障害が無ければ一度は必ず使っているはずの筋肉です。ですのでトレーニングやエクササイズは比較的簡単に行うことができます。一番手っ取り早く行えるエクササイズは膝を曲げることです。これはどんな状況でも構いません。まずは膝を曲げること。これが出来るということは半腱様筋はほぼ使われているということです。もう少し具体的に鍛えたいという場合は、立った状態で膝を曲げていく、あるいはうつ伏せの状態で膝を曲げていく動作が一般的です。その際にやや内股の状態で行うとより内側、つまり半腱様筋側に負荷をかけることができます。ただ、何度も書きますがこの筋肉は非常に力が強い筋肉です。ただ単に膝を曲げるだけではあまり使った感は出ないかもしれません。(もちろん個人差があります) 人によっては軽めの重りを着けた状態で行う方がより筋肉の働きを実感できるかもしれません。ただし、ここが難しいのですが、いきなり負荷をかけすぎると怪我をしてしまいます。力が強いが故に、トレーニング感が得られず、つい負荷をかけたくなりますが、そこを慎重に見極めないと大きな故障に繋がってしまいます。特に以前ハムストリングを痛めてしまったという経験がある人は殊更、慎重に行った方がいいでしょう。

半腱様筋のストレッチ

半腱様筋のストレッチは、今更書く必要が無いくらい一般的に浸透しているやり方です。恐らく、誰もが一度はやったことがあるのではないかと思います。単純に前屈するだけだからです。義務教育の体育の時間に必ず行っているはずです。このハムストリングの柔軟性が悪いことにより、自分は体が固いと思い込んでいる人が結構います。ですが、体の関節や筋肉はハムストリングだけではありません。ハムストリングが固くても、肩の関節は異常に柔らかいという人も中にはいます。あまりにもこの前屈のみで体の柔軟性を判別してしまう機会が多いため、そう思い込んでしまう人が多いのかなと、個人的には思います。話が少し逸れてしまいましたが、半腱様筋をより伸ばすにはこれもトレーニング方法と同じなのですが足を、具体的にはつま先を開いてあげるとより半腱様筋が伸ばされます。半腱様筋は太ももの内側に着いている筋肉です。なのでつま先を開く、もう少し深く書くと、膝蓋骨【膝のお皿】を外に向けるようにして前屈をするとより伸ばされます。

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