膝・足首・足底

変形性膝関節症の【症状改善】

変形性膝関節症について

変形性膝関節は様々な要因により膝の機能が低下してしまい、炎症がおきた結果、痛みが出る疾患です。中高年の女性に多く、特に高齢者になると男性の4倍というデータもあります。整体の仕事をしていても膝の痛みを訴える方は女性が圧倒的に多い印象です。このページでは施術をしていくうえでどのように診て、改善させていくのかを書いていきます。

整体からみる変形性膝関節症の原因

  • 加齢
  • 肥満
  • 遺伝
  • 外傷---これは半月板や膝周りの靭帯の損傷によるのや、骨折、感染症(これは整体を受けても治りません)による炎症などです。

等が考えられます。また、変形性膝関節症は使い過ぎによる摩耗が原因とも言われますが、あくまでも可能性の1つという認識の方が良いと思います。

整体の仕事をしていて感じることですが、スポーツを長年やってこられた方が皆変形性膝関節症になっていないからです。もし使用過多による摩耗が原因の全てなら、若いときからスポーツをしてきたアスリートの方は皆変形しているはずです。

しかし、全員がそうではないということは、使い過ぎでの摩耗はあくまで可能性の1つであると考えた方が自然であると思います。

簡単にまとめると

    1.上で挙げた原因や使い過ぎ等が重なりあった結果、半月板や靭帯を損傷してしまう。

    2.痛くて歩き方が変わる。特に庇った歩きや動作を続けると膝の使い方に偏りが出る。結果、変形する。

    3.症状が進行し、病院でレントゲンを撮ると変形が確認される。

という流れが考えられます。

もう一つは考えられるのは、運動不足や加齢など様々な原因で、膝の関節を包む滑液包や関節包が固まってしまった場合です。

これらは太ももの筋肉と連結しています。つまり太ももの筋肉が硬くなって伸びなくなるとこれらも硬くなります。すると膝の動きが悪くなり、その状態で無理な動きが加わるとこれらの組織を損傷します。その後の流れは先ほどと同じで、歩き方や動作が変わり、変形してしまうという流れです。この流れは自身の身体の状態を認識できていれば予防することが可能です。施術をするの中で筋膜リリースなどを行いながら膝周囲の筋肉や関節包を固めないこともできます。

整体からみる変形性膝関節症の症状

初期段階

  • 動作開始時の痛み

    特に歩き始めや立ち上がり動作の時に痛みもしくは違和感が出始めることが多いようです。
    この段階では安静にしていたり、休めば治まってしまうので、見過ごすことが多いです。施術をする立場から言わせていただけるならこの段階で診させてもらうのが一番ありがたいです。ある程度進行してから整体を受けられるよりかは、早い段階で筋膜リリースやストレッチを組み合わせた整体を受けた方が改善・予防しやすいです。

    末期段階

  • じっとしていても痛む

    末期の段階では何をしていても痛みが引きません。じっとしていても膝が痛みます。
    痛みの表現は人によって微妙に違いますが、安静時痛という点は共通しています。
    じっとしていて」も痛みますので当然動かせばもっと強くなるわけです。そうなると動くのが億劫になり、何もしたくなくなってしまい、更に膝が固まるという悪循環になります。

    炎症による腫れ

  • 所謂膝に水が溜まる

    一般的に言われる、膝に水が溜まると言われる症状です。
    何故、膝に水が溜まる、腫れるのかというと、膝の関節包や滑液包、あるいは半月板等の膝を保護したり衝撃を吸収してくれる役割を持つ組織に傷ができてしまい、そこから液体が漏れ出てしまうため、膝が腫れてしまいます。
    なのでこの傷を修復させない限りは水が溜まるという現象の解決にはなりません。

    どのように施術を行うか

    施術をしていくうえで、当然症状の進行度や変形の度合いを把握するのは勿論ですが、何よりも痛みを減少させるということを第一目標として施術をしていきます。
    変形性膝関節症は軟骨のすり減り方と痛みはあまり関連が無いのではないかと最近では言われています。つまり、軟骨が減っていても痛みが出ない人もいるということです。
    ですので、画像での状態はあくまで目安として考えた方が良いと思います。
    それよりも、関節包や滑液包、半月板等の柔軟性と負荷の分散、もし傷があり炎症が起きているのであればその再生と修復を優先させ、痛みのレベルを下げていくことを最優に施術をします。
    方法は、その時々で変わるとは思いますが、筋膜リリースを行う器具を使用しながら、組織の柔軟性を取り戻し、関節の可動域を少しずつ取り戻す施術を中心に行います。
    そのうえで、股関節や足首の働きも改善させ、膝だけに負荷が集中しないような体作りを行うことが必要です。

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