~肩こりとは~
整体を受けると
肩こりについて・・・。
肩こりと言うと、腰痛と並んでもう説明が必要ないくらい日本人には浸透している症状だと思います。実際、整体の仕事をしているとこの言葉は必ず耳にします。
肩こりは症候名ですのでそれ自体が原因ではありません。
主には僧帽筋と呼ばれる筋肉の範囲に
- コリや痛み
- 重だるさ
- こわばり
- 不快感
こういった症状が出ることを言います。人によって訴える症状は様々で、施術を始める前に行う問診で【頭痛】や【手の痺れ】、【めまい】等の随伴症状がある方も多くいます。
そして、整体施術で肩こりを改善していくためには少なくとも、以下の身体の状態を整える必要があります。
施術で背骨の状態を整える。
~頭を支える首の関節~
ただし、これが緩すぎても駄目です。
よく首の骨を自分で鳴らす方がいますが、あれをしてしまうと首を支える靭帯が伸びてしまい、支えが効かなくなります。
結果、靭帯の緩みを筋肉が補わなくてはいけなくなり、余計にコリが酷くなります。
よく勘違いされますが、私たちが施術でボキボキする(むやみに行うわけではありません)のは良くて自分でやるのはなぜ駄目なのかと聞かれます。
私たちが行う施術は、頸の関節の動きが悪い場所にピンポイントで【瞬間的に・早く・短い幅】で動きを与えるので効果が出ます。
特に背骨の関節には情報を拾うためのセンサーが集中しています。施術で瞬間的に関節を動かすことにより、そのセンサーから脳へと情報が素早く伝わり書き換えられます。
これが短い幅ではなく長い幅で動かしてしまったり、ゆっくり動かしてしまうと首の筋組織や靭帯を痛めてしまうこともあります。
また、自分で動かす場合はどの関節を動かすのか狙いをつけることはできません。
その結果、本当に固まっていて動きを与えたい関節は動かずに、それ以外の動きやすい所が動いてしまいます。
それでは意味がありません。7つある頸の関節はそれぞれ動く角度が微妙に違います。
頭蓋骨に近い関節の方が動きやすく、下の方に行くほど角度が少なくなります。
また首を回した時に、同じ方向に少しだけ傾きが出ます。
例えば、頭を右側に向けたときは頸の骨が右に回りますが、同時に右に傾いてもいます。
こういった微妙な動き方や特性を理解したうえで、どの場所のどのような動きが悪いのかを見極めて施術で調整をしていくと効果があります。
視力の影響
目と肩こりは関わりが深いということはなんとなく日常の中で実感として理解している人も多いのではないでしょうか。
目を動かしたり、近くのものを見るときにピントを調整したりするのも、目の周りや目の中の筋肉が働いているからできることです。
しかし、長時間同じものを見続けているとピントを合わせる筋肉も同じ筋肉しか使いません。
その結果、筋肉が固まってしまう、というのは肩こりと同じ原理です。
近くのものを見続けると目の内側・外側の筋肉を固めてしまうと同時に頭の位置や傾きも固めます。
頭と首・肩甲骨は繋がっていますのでその結果肩こりになってしまいます。
特に眼球を固定するときは、後頭部の筋肉を使って固定します。
ですので眼球が動かずにジッとしているあいだは、後頭部の筋肉はギュッと固まっているということになります。
また、視力に左右差があったりする場合はピントを合わせるために目の筋肉や後頭部の筋肉に負担が強くなります。
肩甲骨の位置とそれに関わる関節・筋肉を施術で改善させる
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肩甲骨と関連しますが、二の腕から肘、手首の不調を改善する。これらが肩に影響することもあります。
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顎の関節の問題
これらの問題が積もり積もって肩こりという症状として下の図にある、僧帽筋エリアに出てきます。
また、肩こりを突然感じたと思ったらすぐに消えてしまったり、胸の圧迫感を感じるといった症状がある場合は
【狭心症】や【心筋梗塞】の可能性も考えられますので注意が必要です。
このような症状がある場合は、施術で改善することはできません。たかが肩こりと侮ることなくきちんとした医療機関で検査をしてください。
肩こりと一言で言っても症状と原因はとても広いです。現代医学でも今の段階では確実に完治させる方法はありません。
治すというイメージよりは、施術を行い肩こりが起きにくい身体にしていくというイメージでしょうか。
施術をした結果、一カ所に負担が集中することなく各々の関節や筋肉、その他の組織が正常な働きをすることができれば、肩こりになりにくい状態にしていく事ができるのではないかと思います。
しかし、身体を改善させるというのは一朝一夕にはいきません。
どの段階を目標とするのかもお一人お一人違うと思いますので、施術を行う段階でしっかりと目標を設定し、お身体に合わせた施術計画を提供させていただきます。
肩こりやその他の症状の症例を紹介してありますので、気になる方はご覧ください。