腰部・骨盤・股関節

産後の骨盤矯正

骨盤の男女の違い|名古屋

骨盤矯正
~骨盤は歪むの?~

骨盤矯正はかなりの人が耳にしたことがある言葉だと思います。整体という仕事をしているとイコール骨盤矯正と言われることも少なくありません。

骨盤矯正というイメージから歪みを連想される方も多いと思いますが、そんなに簡単にぐにゃりと歪んでいびつな形に変形することはありません。

ただ、女性の場合は妊娠中や出産時には柔軟性が出て柔らかくなってしまい、広がりますのでそういったときに歪むというイメージになってしまうのだと思います。整体の前の問診でお話を聞くとこのイメージを持っている方が多いです。

ですので、【骨盤矯正】という言葉を使いますが、整体で行うことは広がって柔らくなりすぎている関節を適切な硬さに戻してあげるという整体をしていきます。

もしくは、片方の骨盤の関節が動きすぎていて、もう片方は動いていないときは動きやすくしてあげる整体をします。

いずれにしても痛みを伴うような整体ではありません。人によっては拍子抜けするくらいの感じかもしれません。
​そして、骨盤を語るうえで外せないのが男女の違いです。女性と男性では形や大きさがかなり違います。
具体的には以下のような特徴があります。

【女性の特徴】
  • 骨盤の上開口部の直径が大きく、卵円形
  • ​恥骨部分の角度が90度以上
  • 股関節の受け皿部分が小さく前に向いている
【男性の特徴】
    • 重くて厚い
    • 深い
    • 骨盤の上開口部の直径は小さくハート形
    • 恥骨部分の角度が90度より少ない
    • 股関節の受け皿部分が大きく外に向いている

    男女の骨盤比較のイラスト|名古屋

    女性と男性の形と大きさの違いを挙げましたが、かなりはっきりと違いがあります。

    また、骨盤を構成している仙骨という三角形の骨が真ん中にあるのですが、この仙骨の角度(より具体的には尾骨)も女性と男性では違います。

    ですので、骨盤を下から覗くようにして見てみると骨盤の下開口部の直径も女性の方が大きいです。

    特に女性は出産をするための構造になっていますので開口部は男性より大きいです。

    妊娠出産を経験された女性はその際に説明されたり、骨盤計測という検査をされたかと思いますが、この下開口部分がそのまま産道の大きさになりますので、この大きさが赤ちゃんよりも小さければ赤ちゃんは通ることが出来ません。そういった場合は帝王切開を計画するようです。

    そして、妊娠中は胎盤と卵巣(特に胎盤)からリラキシンというホルモンが多量に分泌されます。

    このリラキシンというホルモンがあるおかげで先ほど挙げた下開口部が緩んで柔らかくなり広がることにより出産を助けます。

    ただ、このリラキシンは骨盤を含めた他の場所も緩めてしまうため、骨盤に関係する腰や股関節といった場所も緩んでしまいます。産後に整体に来られる方はこうなっている方がとても多いです。

    妊娠して腰や股関節に負担がかかっているところに更に関節がグラグラになってしまいます。

    結果、周りの筋肉が頑張って支えようとします。すると筋肉は疲労を起こして腰痛股関節痛といった症状が出ます。ですので、妊娠中の場合は無闇に筋肉をほぐすといったことはあまりお勧めしません。当然整体も慎重にしていきます。

    大事なのはどの筋肉が頑張りすぎていて、どの筋肉の働きが良くないのかを見極めて、バランスよく身体を支えることです。これは整体をするしないに関わらず大事なことです。

    妊娠中はどうやっても筋肉に負担はかかります。この負担は変えられないので、大切なのはどう支えていくかです。

    整体を行う際はまずそういった筋肉のバランスを見極めてから行います。そして働きが悪い筋肉を上手く使えるようにしていくことが整体をしていくときに最初に行うことです。

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