一次性頭痛
このページは頭痛の項目で記した一次性頭痛についてのページになります。
一次性頭痛は二次性頭痛と違い、頭痛自体が症状であり疾患です。他に頭痛を引き起こす原因が無い頭痛です。そして一次性頭痛は私たちのような所謂整体と呼ばれることを行い、改善が見込めることもあります。
ただ、全てで改善できるとか治るというわけではありません。一次性頭痛にもいくつかの種類があり、頭痛を引き起こす原因があります。それを適切に見極めて、身体に負担のかからない整体施術を行わなければ頭痛が悪化する可能性もあります。
片頭痛
片頭痛は大きく分けて前兆が無い片頭痛とある片頭痛に分けます。
前兆が無い片頭痛としては
というのが特徴です。
その他、皮膚の感覚に過剰反応してしまうこともあるようです。
特に髪の長い女性は髪が顔に触れたり、髪を結んでいると頭皮が反応し痛みが強くなることもあるので注意が必要です。ですので、片頭痛が出ているときにはむやみに頭皮を刺激しない方が良いと思われます。整体をする際も特に注意します。
また自律神経の乱れから頭痛が起きる、あるいは強まることもあります。女性の場合は月経との関連もあります。そのため、日常生活の中で自律神経バランスを整え、頭痛が起きる要因をできるだけ取り除いておくことが大切です。整体をするしないではなく、ご自身の身体の状態を把握することは必要なことです。
それ以外に、子供の場合は頭の両側や額からこめかみにかけて症状が出ることもあるようです。いつから片頭痛が起き始めたのかというのも整体をするときの重要なヒントになるときもあります。
前兆がある片頭痛の場合、以下が前触れとして起きます。
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視覚症状⇒前兆がある場合
約9割の人にあると言われています。視界にジグザグの形が見えて徐々に大きくなっていくのが特徴です。 -
感覚症状⇒2番目に多いのが感覚症状です
体のどこかがチクチクしはじめ、顔や舌に広がっていくことが多いようです。 -
その他
言語症状や運動症状がでることもあります。
前兆は1時間程続くと言われています。
更に前兆が起きる下地として首のコリや疲労、音や光に対する過剰な反応などもありますので、普段の生活の中でこういった状態を作らないことも大切になってきます。
緊張型頭痛
緊張型頭痛は細かく分類するといくつかに分けられますが、大きな特徴としては以下になります。
- 両側性である
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締め付けるような圧迫感がある
ただし、脈拍での痛みはありません。(片頭痛は脈打つような痛み) -
動作時痛は無い
動いたり日常動作で痛みが増すようなことはありません。 - 吐き気や嘔吐はありません。
- 光や音に対して過剰に反応することはほぼありません。
これらに加えて、緊張型頭痛ではこめかみや額、ほっぺたや首の前や後ろ、更には肩甲骨や鎖骨付近の筋肉を押すと痛みが出たり強くなることもあります。
どこを押すと症状が出る、頭痛が現れるかはその人の生活状態や、姿勢など様々な原因が考えられます。
また、肩こりから来る頭痛はこの緊張型頭痛であることが多いです。そして整体をすることで改善が期待できるのも緊張型頭痛です。
三叉神経・自律神経頭痛
一次性の頭痛なのか、二次性の頭痛なのかあるいは両方に含まれるのかを診ていかなければいけません。
頭痛を引き起こす疾患に心当たりがある、あるいは医療機関で診断が下されているのであれば、より慎重に整体施術を行わなければいけません。
最初に記載したように、主に整体施術が行えるのは一次性頭痛に対してですので、何かしらの疾患がある場合、頭頸部に対する整体施術は様子をみながらか、あるいは頭頸部の整体施術は避けて行います。
もし、問診と検査の段階で二次性の頭痛かもしれないとなった場合は、整体をする前に先に医療機関の受診をしていただきます。
三叉神経・自律神経性の頭痛は一側性のことが多いようです。ごくまれに片頭痛の項目で書いた前兆がみられることもあるようですので注意が必要です。自律神経のバランスが崩れている為、頭痛が出ているのであれば、整体施術をすることで働きを戻していくこともできます。自律神経の働きが戻ると頭痛も改善が期待できます。
そして、かつては三つのうちの一つに分類されていた群発性頭痛は、症状が特徴的です。
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一側性である
非常に強い重度の眼窩部や眼窩上部、側頭部の痛みが一カ所以上。
人によっては眼の奥を針で抉られたように感じる。 -
時間は15分~180分程
1日のうち2回~8回ほど発作が起きる。 - 痛みが起きている側に、結膜充血、流涙、鼻閉、鼻漏、額や顔面の紅潮や発汗、縮瞳、瞼が垂れるまたは腫れ、耳閉塞がみられる。
- 痛みのため落ち着いてじっとしていられず、歩き回ることが多い。
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群発期間は数週間~数か月
その後はパタッと治まり、数か月~数年間は何も無かったかのように治まる。 - 群発期に起きる痛みは同じ場所であることが多い。
- 起きやすい年齢は20歳~40歳で、男性の有病率は女性の3倍である。
また、群発性頭痛と三叉神経痛が同時に発症するこもあるようですので、その場合は群発性頭痛と三叉神経痛を分けて考えないといけません。その他、反復性群発頭痛や慢性群発頭痛といった状態になることもあります。慢性の場合は、アルコールやヒスタミン、ニトログリセリンが引き金となって起きることもあるようです。このような頭痛は整体で改善させることが難しいこともあります。